12月に入り、街もすっかり冬の装いですね。 寒さが厳しくなるこの季節、暖房の効いた静かな美術館で、ゆっくりと名画と向き合う「アートな冬ごもり」はいかがでしょうか。
2025年の冬から2026年の春にかけて絶対に見逃せない国内の展覧会を7つ厳選しましたのでご紹介します。
特に東京・上野の「ゴッホ展」はいよいよフィナーレが迫っています。 年末年始の旅行計画や、週末のお出かけの参考にしてください。
まもなく終了!12月の駆け込み推奨【東京】
まずは「あとで行こう」と思っているうちに終了してしまう、12月中旬までの超・注目展です。今すぐチケットの確保を!
1. ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢

出典:Wikimedia Commons
- 期間: 開催中 ~ 2025年12月21日(日)
- 場所: 東京都美術館(東京・上野)
- 公式サイト:https://gogh2025-26.jp/
ここに注目! オランダのファン・ゴッホ美術館の全面協力のもと、弟テオら「家族」の視点からヴィンセントの画業を振り返る大型展です。 いつもの情熱的な筆致も、家族への手紙というフィルターを通すと、また違った「優しさ」が見えてきます。
会期終了間近のため、週末のチケットは完売が出始めています。狙い目は平日の夕方か、キャンセルが出やすい当日の朝です。世界中から集まった名画が日本で見られるのもあとわずか。絶対に後悔しないよう、足を運んでください。
「ゴッホの手紙」を読んで予習してみませんか
「ゴッホの手紙」を読んでから行くと、絵の解像度が劇的に変わるのでおすすめです。
2. モーリス・ユトリロ展
- 期間: 開催中 ~ 2025年12月14日(日)
- 場所: SOMPO美術館(東京・新宿)
- 公式サイト: https://www.sompo-museum.org/exhibitions/2024/mauriceutrillo/
ここに注目! パリの街並みを描き続けたユトリロ。その「白の時代」と呼ばれる、漆喰のような質感の作品群は、冬の冷たく澄んだ空気にぴったりです。新宿駅からすぐなので、ショッピングの合間にも立ち寄れます。
西洋美術ファン必見!この冬の主役たち【東京・大阪】
3. オルセー美術館所蔵 印象派 ― 室内をめぐる物語
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- 期間: 開催中 ~ 2026年2月15日(日)
- 場所: 国立西洋美術館(東京・上野)
- 公式サイト:https://www.orsay2025.jp/
ここに注目! 「風景画」のイメージが強い印象派ですが、今回のテーマは「室内」。 ドガ、マネ、ルノワールらが描く、19世紀パリの部屋の中の親密な時間。外光の眩しさとは対照的な、柔らかく湿り気を帯びた室内の光の表現にうっとりします。常設展の「フランドル聖人伝板絵(〜5/10)」も合わせてチェックを。
4. 拡大するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ
- 期間: 2025年12月13日(土)~ 2026年3月8日(日)
- 場所: 大阪中之島美術館(大阪・中之島)
- 公式サイト:https://nakka-art.jp/exhibition-post/surrealism-2025/
ここに注目! ダリやマグリットの不思議な世界観は、絵画を超えてファッションや家具、映画にも広がりました。 「シュルレアリスムがいかにして20世紀の商業デザインを変えたか」を紐解く、知的好奇心を刺激する展示。おしゃれなポスターや家具も多く、「難解な現代アートは苦手」という方でも直感的に楽しめます。
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5. 六本木クロッシング2025展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠
- 期間: 2025年12月3日(水)~ 2026年3月29日(日)
- 場所: 森美術館(東京・六本木)
- 公式サイト:https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/roppongicrossing2025/
ここに注目! 3年に一度、森美術館が日本の現代アートシーンを定点観測するシリーズ展が、ついに昨日(12/3)開幕しました。 「今、日本のアーティストは何を考えているのか?」を知るための最良の場所です。六本木ヒルズの展望台とセットで楽しむのがおすすめ。
6. 横浜美術館リニューアル記念展「日本と韓国、アートの80年」
- 期間: 2025年12月6日(土)開幕
- 場所: 横浜美術館(神奈川・みなとみらい)
- 公式サイト:https://yokohama.art.museum/exhibition/202512_jkart1945/
ここに注目! 長期休館を経て、いよいよ横浜美術館が帰ってきます! 日韓国交正常化60年を機に、両国のアートシーンを総覧する重厚な企画。リニューアルされた建築空間そのものも見どころの一つです。
7. 新時代のヴィーナス! アール・デコ100年展
- 期間: 開催中 ~ 2026年1月4日(日)
- 場所: 大阪中之島美術館(大阪・中之島)
- 公式サイト:https://nakka-art.jp/exhibition-post/artdeco100th/
ここに注目! 1920年代の「モダンガール」たちが愛したファッションやポスター。レトロモダンな世界観が好きな人にはたまりません。お正月(1/4)まで開催しているので、帰省や初詣ついでの鑑賞にも最適です。
🚄 遠征するなら今!旅の計画を立てよう
東京・大阪のビッグイベントに合わせて、1泊2日のアート旅行はいかがですか? 人気の展覧会期間中は周辺ホテルが埋まりやすいので、早めの予約が鉄則です。
▼ 上野エリア(ゴッホ・オルセー展)へ行くなら 上野駅周辺はビジネスホテルが多いですが、少し足を伸ばして「浅草」や「日本橋」に泊まるのも粋です。
▼ 中之島エリア(シュルレアリスム・アールデコ)へ行くなら 中之島美術館周辺は、リバーサイドのおしゃれなホテルが増えています。
まとめ
2025年の冬も、見逃せない展覧会が目白押しです。
以下のおすすめの展覧会をまとめます。
- 最優先: 上野で「ゴッホ展」(12/21まで!)
- 冬休み: 暖かくして「オルセー展」でパリ気分を味わう
- 年明け: 大阪へ遠征して「シュルレアリスム」&食い倒れ
それでは、よいアートの旅を!
